「まあっ!!
タツノ様!!」
「あらっ、本当!!
タツノ様だわ!!」
「うそっ、どちら?
どちらにいらっしゃるの?」
黄色い声の発生源は、少し離れた所からこちらを見ている、うら若き女性たちである。
タツノは見るからに苦そうな表情を浮かべた。
(ーーー参ったなぁ………)
女性たちは、集団で足早に向かって来る。
しゃらしゃらと間断なく音が鳴るので、一体なんなのかとチキュが首を傾げて見てみると、彼女たちの手首には同じような白い鈴の腕輪が付いていた。
「なぁ、タツノ、何あれ?
なんで皆お揃いの鈴なんか付けてんの?」
無邪気にチキュが訊ねてくるが、タツノは正直それどころではない。
「ア、アカネ。
悪いけど、ちょっとあっちに………」
「へ?」
タツノがなぜか慌てた様子でチキュを物陰に移動させようとするが、訳の分からないチキュは戸惑うばかりだ。
そのうちに、女性たちに追いつかれてしまった。
タツノ様!!」
「あらっ、本当!!
タツノ様だわ!!」
「うそっ、どちら?
どちらにいらっしゃるの?」
黄色い声の発生源は、少し離れた所からこちらを見ている、うら若き女性たちである。
タツノは見るからに苦そうな表情を浮かべた。
(ーーー参ったなぁ………)
女性たちは、集団で足早に向かって来る。
しゃらしゃらと間断なく音が鳴るので、一体なんなのかとチキュが首を傾げて見てみると、彼女たちの手首には同じような白い鈴の腕輪が付いていた。
「なぁ、タツノ、何あれ?
なんで皆お揃いの鈴なんか付けてんの?」
無邪気にチキュが訊ねてくるが、タツノは正直それどころではない。
「ア、アカネ。
悪いけど、ちょっとあっちに………」
「へ?」
タツノがなぜか慌てた様子でチキュを物陰に移動させようとするが、訳の分からないチキュは戸惑うばかりだ。
そのうちに、女性たちに追いつかれてしまった。



