それなのに、なおもタツノは「そこでミチハは……」と話を続けようとする。



というわけで、チキュの堪忍袋の細く弱々しい緒は、ぷっつんと切れた。





「〜〜〜っあんた!!


話が長すぎんだよっ!!



一体いつまでくっちゃべってんだ!!


聞いてるこっちの身にもなれよっ!!」





自分で質問しておして、恐ろしく勝手な発言である。



タツノも呆れて眉根を寄せた。





「………お前なぁ。


俺はお前のために、天宮の黒い実態を教えてやってるんだぞ。


少しは辛抱して話を聞けよ」





「それはありがたいんだけど!!


もっと簡潔に言えねぇのか、簡潔に!!」





タツノは反論する気も失せて、反省を始めた。




(………確かに、俺が悪い。


こいつの頭の限界値と忍耐力を考慮に入れて喋るべきだったな…。


しかし、俺、ほんとにこのじゃじゃ馬を上手く扱っていけるのか………?)






やはり将来に対する不安は増大していくばかりだった。