「だってさ。



オレ、信じてるもん!!」






満面に笑みを浮かべ、一点の曇りもない表情で、チキュは言う。







「…………信じてるんだ、オレ。


ウチューも、セカイも、絶対に、どこかで生きてる!!



オレには分かるんだ!!」







まるで、曲がることのない光線のようだ。



光り輝く笑顔を、タツノは目を細めて眺めた。







「オレたちは、また会える!!



絶対に、もう一度、会える!!」









ーーーウチューという青年の身体が、ミチハの兵団に持ち去られたという事実を、タツノは意図的にチキュには伝えなかった。





あの時の様子を見れば、ウチューが既に死んでいるのは確かだった。






チキュをぬか喜びさせたくない一心で、タツノは沈黙を守ったのである。