海藤は涙を流さず
ただ、淡々と
いなくなったことを
呟くように話した。



なんでも、話してくれるものだと思ってた。

なのに、そうではないことを知った。
菜奈がいなくなって、もう。


どれくらい経ったのだろう?

あたしたちは大学生になっていた。