菜奈の歌声は
駅前の広場中に響き渡る。

誰もが聴き入る。
本当にそんな歌声で……

そんな菜奈が僕の歌を歌っている
それだけでうれしくて
へたくそなギターを
精一杯かき鳴らしていた。