「遼夜さんがそんなことをしたんですか? あたしたち、遼夜さんのおかげで今こうしているってこと?」 菜奈の困惑がすごく分かる。 そんな声色で言う菜奈にすまなさそうに湯鵜原さんは言った。 「まあ、そういうことになるね。 ふたりともすまなかったよ。 こんなことになっちゃってさ。」 そのプロデューサーの言葉や態度に 僕たちは笑顔で答えた。