「菜奈ー!帰るぞー」

高校生になって、
いくらか慣れた6月の放課後。

僕はいつも通り、
隣のクラスまで菜奈を
迎えにいっていた。

すると、
いつも通り、
すぐに気づかない菜奈にここのクラスメイトやニヤニヤ笑顔で菜奈を冷やかしながら、僕の存在を伝える。