「あたしがあの親から離れられて、
 あの事件からも離れられてるなら、
 分かりました。
 
 あなたの元で歌います。


 でも、あたしはあなたのものにはならない、絶対に」




そういった菜奈の顔はとても、
強いものを感じた。


だからこそ、
ああもう、あいつの言うとおり。
平気だなって思えたんだ。