「お金で解決しようとする方なんて、 何があっても好きになることなど ありませんから…」 菜奈ははっきりと 俺を拒絶した。 だから、 俺は汚い手に出たんだ。 「この記事、消してあげるからさ。 俺のものとして、これからは歌えよ」 笑って見せたのは 一枚の交通事故に見せかけた殺人事件の記事。 目の前の顔が見る見るうちに青くなるのが分かった。 もうこれで、 君は俺のものだろう?