次の日、僕はにわか雨の中、
都心にある大きなガラス張りのビルを
見上げていた。

相変わらず、
でかいなあ…。


都心にあるはずなのに
騒がしさを感じないこのビルが
僕は好きではない。


歌を作り終えて、
その歌を世に繰り出すために
来る場所に歌など作ってないときに
来るなんて…。


なんだか、不思議な気分だ。