僕はなぜだか、
そのときに限って
施設を少しでたところで
波の音が聞こえた、



施設から少し離れているのに。
なぜか、鮮明に聞こえてきたこと。
今でも覚えている。


僕は何かに
取り憑かれたかのように
海に向かって走り出した。