「せ、センパイ。 チョコは美味しかったですか?」 とっさにそう言うと、グッと顔が近づき、何事かと目をつぶると、口の中に甘いチョコの味が広がった。 「…そろそろ、観念したら?」 センパイはちょっと意地悪くも見える笑顔で。 …そんな笑顔は反則ですよ。 「伸センパイのことが好きです。」 真っ赤になりながら、そう言うと、センパイは本当に嬉しそうに笑った。 END