僕はコーヒーを一口啜った。

再び手帳を手に取る。

とにかく、今日、尚子ちゃんの所で解った事の要点をメモしておこう。

僕は手際よく手帳にその要点を書き込み始めた。

と、言っても、ほとんど何も解らなかったのだが・・・。

それが済むと、僕は残ったコーヒーを一気に飲み干した。

「さて」

そう、小さく呟くと、僕は席から立ち上がった。

そろそろここを出るとしょう。

僕は会計を済ませると喫茶店を出た。