僕はイスから立ち上がると、衣装ケースに歩み寄った。

ジッパーを開ける。

喪服を確認しなければ・・・。

明日、尚子ちゃんの葬式に着て行かなくてはならない。

僕は喪服を衣装ケースから取り出すと、ざっと確認した。

幸い特に問題はなさそうだ。

このまま着て行けば良いだろう。

僕は喪服を衣装ケースに戻した。

ふと、手が止る。

しかし、あの尚子ちゃんが自殺するなんて・・・。

やはり信じられない。