「飯島さん?

どちらの飯島さんでしょうか?」

僕は首を傾げた。

尚子ちゃん、僕が解らないのだろうか?

変だ。

声は確かに尚子ちゃんの声なんだけど・・・。

「秀美の彼氏の飯島だけど・・・」

少し間が開く。

「あぁ~、秀美さんの彼氏さん?」

「そうだよ。

どうしたの?

僕が解らないの?」