僕は今度は手帳片手にパソコンの画面と向かい合った。

犯罪時刻、場所、容疑者等ポイントを要領よくメモしていく。

メモし終わると、僕は手帳をじっくりと眺めてみた。

容疑者の名前に目が止る。

山田健太(23歳)川井和也(23歳)の二人だ。

いずれも全く初めて見る名だった。

まぁ、知っているはずもないわけだが・・・。

僕は、深いため息を一つ吐くと、パタンと手帳を閉じた。

まだ、この事件と秀美の失踪との関連は全く解らない。

しかし、僕はこの事件をもっと詳しく調べて見るつもりだった。

この事件と秀美の失踪とは何か関連しているのではないか?

根拠はないが、僕は直感的にそう感じていた。

さて、

そう小さく呟くと、僕は今度は電話を手に取った。