その手紙によると、

月島麗子の霊は完全に浄化され、輪廻の大輪へと戻って行ったという事だ。

そう、

月島麗子は辛く悲しい過去を清算し、新たな一歩を踏み出したのだ。

僕は冬子さんの手紙を握り締めると窓際に立った。

どこまでも高く澄み切った秋の空を見上げる。

きっと、今度こそ・・・。

そう、きっと、今度こそ、月島麗子も幸せになれる。

僕はそう信じている。

僕の顔にとびっきりの笑顔が浮かび上がった。