チカ チカ っと窓から光が射す。

夜明けの光。

そう、

もう、夜明けなのだ。

昨夜の事が夢のように思い出される。

ほんの短い時間の様に感じていたが、実際には8時間以上の時間が過ぎていたのだ。

冬子さんが寝不足気味の疲れ切った顔を僕らに向けた。

「もう、大丈夫ですよ。

除霊は成功しました」

冬子さんが笑顔を浮べる。