やがて光は完全に収まった。

秀美を抱き締めたまま五芒星の中で呆然と座り込む。

「結界を張り終えました」

冬子さんの言葉に僕はハッと我に返った。

「はい・・・」

「除霊中は絶対にそこから出ないでください」

冬子さんが念を押す。

「解りました」

僕は力強くうなづいた。

冬子さんは微笑みを浮べると言葉を継いだ。