「この五芒星は古来から魔除けの護符として使われてきました。

ここに魔除けの結界を貼ります。

優輝さんと秀美さんには除霊中はこの結界の中に入っていてもらいます」

冬子さんが一呼吸置いた。

「ただ一つだけ守って欲しい事があります」

そう言うと、冬子さんは真顔になった。

いったい何だろう?

「除霊の最中は絶対にこの結界の中から出ないでください。

もし、出れば・・・」

僕はゴクリと唾を飲み込んだ。

「もし、出たら?」

「命の保障はありません」