「とにかく」

冬子さんが言葉を継いだ。

「これで終わりではありません。

月島麗子の悪霊を秀美さんから除霊しなければなりません」

そのとおりだ。

僕は深々と頭を下げた。

「よろしくお願いします」

冬子さんが笑顔を浮べる。

「もちろんです。

取り合えず、秀美さんのホテルに移動しましょう。

いろいろ話さなければならない事もありますし・・・」