僕はぐっと秀美を抱き締めた。

いいさ、

いいさ、秀美。

君が死ぬのなら・・・。

僕も一緒に死のう。

僕は静かに目を閉じた。

と、その時だった。

何者かが僕の襟首を力強くつかんだ。

物凄い力で僕達を引き戻す。

"生"へと向かって。