「冬子さん・・・」

冬子さんが伏目がちに僕を見上げる。

「その月島麗子が身を投げて自殺した場所に行ってみませんか?」

冬子さんの目が夕闇の中キラリと光った。

「良い考えです・・・。

急ぎましょう」

そう言うと、冬子さんはすぐさま軽自動車に乗り込んだ。

僕も急いで後に続く。

冬子さんはすぐに車をスタートさせた。

夕闇の中、車が勢い良く走り出す。