僕は手にしていたコンビニの袋をベッドの上に置いた。

買って来た缶コーヒーを全部取り出す。

僕は、その内の一本だけをベッドの上に残し、後は冷蔵庫へと入れた。

バタンと勢いよく冷蔵庫の扉を閉める。

僕は、ベッドに戻って来ると、その上に腰掛けた。

ギイとベットが軋む。

僕は、ベッドの上に残しておいた缶コーヒーを手に取ると、パチリと音を立てて、蓋を開いた。

一口啜(すす)る。

甘苦い缶コーヒーの味が口一杯に広がる。

僕はおもむろにジャケットのポケットから秀美の携帯を取り出した。

まじまじと見詰める。

やはり、変わった所は何もない。