「いぇ」

僕が答える。

「ここに中島秀美という女性が泊まっているはずなのですが・・・」

受付穣は相変わらず営業スマイルを浮べたままコクリとうなづいた。

「解りました。

来客の取次ぎですね」

「はい・・・」

「少々お待ちください」

そう言うと、受付穣はカタカタと音を立てながらコンピューターの端末を操作し始めた。

ややあって、再び受付嬢が顔を上げる。