と、その時だった。

ドン

と、何かが僕の背中に取り憑いた。

一瞬凍り付く。

それは冷たく、じっとりと湿っていた。

それが僕の耳元でささやく。

「さみしいの・・・」

悪寒が僕の全身を貫いた。

なんとかそれを振りほどこうとバタバタともがく。

が、それは僕の背中にべっとりと取り憑き振りほどく事は出来なかった。