僕はゆっくりとユニットバスのドアを引き開けた。

とたんに着信音の音が大きくなる。

やはり着信音はユニットバスの中から聞こえて来ていたのだ。

しかし、なぜ、ユニットバスの中から?

僕は恐る恐るユニットバスの中を覗き込んだ。

真っ暗で何も見えない。

僕はしきりに目を凝らした。

しかし、やはり、何も見えない。

僕はゴクリと生唾を飲み込んだ。

ジワリと恐怖が込み上げてくる。