「秀美の念が?」

「えぇ。

霊視ではその念を辿(たど)って行くのです。

だから残っている念は強ければ強いほど良いのです」

なるほど・・・。

僕は感心しながらうなづいた。

それから冬子さんは十分ほど秀美の部屋の中を物色し続けた。

そして・・・。

「これは・・・」

そう言うと、冬子さんは机の上に置いてあった写真立てを手に取った。