二人並んで黙々と歩いて行く。

「どう思います?」

僕は唐突に口を開いた。

冬子さんがチラッと僕を見る。

「何がですか?」

「秀美の事です。

本当だと思いますか?」

あぁ~、

と、冬子さんがうなづいた。

「どうなんでしょうね・・・」

冬子さんが首を傾げる。

「それは本人に聞いてみないと解りませんね・・・」

確かにそれはそうだ。