僕は秀美の携帯をじっと見詰め続けた。

なぜ秀美の携帯は濡れているのか・・・。

まるで水没したみたいだ。

しばらく考え続ける。

しかし、その理由は全く見当も付かなかった。

力なく首を振る。

僕は考えるのを止めると秀美の携帯をジャケットのポケットに突っ込んだ。