「さみしいの・・・。

すごくさみしくの・・・。

来て・・・。

お願い・・・こっちに来て・・・」

僕はヒッと短く叫ぶと荒々しく携帯を閉じた。

恐怖にガクガクと震えが止まらない。

落ち着け。

とにかく落ち着くんだ。

大丈夫だ。

と、その時、僕は何か奇妙な違和感を感じた。

秀美の携帯をじっと凝視する。

なぜだろう。

秀美の携帯はベットリと水に濡れていた。

この水はいったい何処から来たのだろうか・・・。