僕は目を細めた。

「でも、月島さんはその事を知っているのかな?」

敬子ちゃんがパフェを頬張りながら答える。

「さぁ・・・」

「月島さん、事件の後すぐに劇団を辞めちゃったんでしょ」

「うん・・・」

「知らないなら・・・。

誤解したままかもしれない」

敬子ちゃんがゆっくりと顔を上げた。

ニコッと微笑む。