｢美味しい～｣

敬子ちゃんがニコニコ笑顔で叫んだ。

たしかに、ここの料理はどれも絶品だ。

すごく美味しい・・・。

ふと、よくここで秀美と食事した事が思い出される。

ぐっと切なさが込み上げる。

しかし、それはすぐに不安な胸騒ぎに取って代わられた。

一刻も早く、秀美を探し出さなければ・・・。

｢ところで・・・｣

僕はおもむろに口を開いた。

敬子ちゃんがパフェから僕に視線を移す。

｢何?｣