僕はFUYUKOさんの瞳をじっと覗き込んだ。

純粋で真っ直ぐな瞳。

尚子ちゃんが自殺し、他に目ぼしい手がかりもない今、もうこの人に頼るほかない。

僕は深々と頭を下げた。

「よろしくお願いします」

FUYUKOさんが笑顔でうなづく。

「もちろんです・・・。

ところで、あなたのお名前は?」

思わずアッと小さな叫び声が漏れる。

あまりに動揺していたためにまだ名前すら教えていなかったのだ。

僕は照れ隠しに苦笑いを浮かべながら答えた。

「失礼しました。

僕、飯島優輝と申します」