FUYUKOさんは言葉を継いだ。

「しかし・・・」

しかし?

「この世にはこの輪廻の大輪から外れてしまう魂もあるのです」

「どういう意味ですか?」

FUYUKOさんが再び僕に視線を向けた。

「その魂に内在する、恨み、怒り、憎しみと言ったマイナスの念が強すぎると、この転生が上手く行かないのです。

その結果、その魂は輪廻の大輪から外れてしまうのです」

FUYUKOさんが小さなため息を一つ吐く。

「そのような魂は悲惨です。

たとえ、恨みを晴らすことが出来たとしてもマイナスの念はいよいよ強まってしまいます。

そして・・・」

「そして?」