「本当なのですか?」

FUYUKOさんが深々とうなづく。

「はい。

7月20日の夜、湖に身を投げて自殺しました」

大きなため息が一つ僕の口から漏れた。

「そうだったんですか・・・」

「はい」

「ところで、あなたはさっき月島麗子の霊を追っているとおっしやいましたよね?」

「えぇ」

「なぜですか?」

「それは・・・」

FUYUKOさんは僕の顔を正視した。

「あなたは輪廻の大輪ってご存知ですか」