僕は名刺と女性の顔をかわるがわる何度も何度も見比べた。

「霊能者?」

「えぇ、今、売り出し中です」

今、売り出し中?

記憶を弄る。

あぁ、そうだ。

思い出した。

確かに、前に何度かテレビで見た事がある。

しかし・・・。

僕はFUYUKOさんの顔を穴が開くほど見詰めた。

さっきの女性に本当にそっくりだ。