僕は二階の階段の踊り場に立った。

黒々とした闇を湛えた四角い二階フロワーへの入口が見える。

僕はそこから二階フロワーの中を覗き込んだ。

暗くて中の様子はよく解らない。

僕はぐっと唇を噛み締めると二階フロワーへと入った。

暗闇の中に一人佇む。

ここが月島麗子が被害者となった強姦事件の現場だ。

そう考えるといよいよと気味悪さが増す。

僕はゆっくりと辺りを見回した。

何か手がかりはないか?