胸に漆黒の不安がゴロリと詰まっている。

川井修蔵にしろ、冴神光にしろ、いずれもこの携帯の待受になってから時を経ずして死んでいる。

そして、今、その待受になっているのは・・・。

キリ キリッ

と、胃が縮み上がり、胃液が食道に逆流してくる。

僕はブンブンと首を振った。

いゃ、有り得ない。

そんなバカな事があるはずが無い。

きっと、単なる偶然の一致に違いない。

しかし、否定しても、否定しても、僕の胸から不安は去らなかった。