続・新撰組と妖狐ちゃん!



…っ。



突然の出来事に心臓がバクバクするのを必死に落ち着かせながら、あたしは息を殺して、次に聞こえてくるだろう襖があく音を待った。


…。



……。



…いや、長くね!?



あたしが気になって布団から這い出ようとすると、土方にグイッと頭を押されて布団の中に押し戻された←


それが地味に痛かったので、
思わずキレそうになった瞬間、


うーん、と沖田の考えている声が聞こえたかと思うと、


「…やっぱ明日話します〜。


眠る前に土方さんの顔なんて見たら、悪夢見そうですしっ。」


ブチっ。


あたしの隣にいらっしゃる方がキレた←


「テメェ…さっきから黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって…!!」


土方の怒りのボルテージが上がっていく。それに比例して、




(痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!)




布団に戻すためにあたしの頭を掴んでいた手に力が入っていく←



(ーっ!!!!!!)




何つー握力してんだ、こいつうううう!!!!!


あたしがバタバタともがいていると、


「それじゃ、土方さん、また明日〜」


「オイ総司!!!!!」


グッ!!!←え"



土方の怒りを感じとったのか否か、
沖田はそそくさと襖の前から消えていった。


やっと去った嵐に、


「チッ…!」


土方は舌打ちをし、はぁ…と溜息をついた。




…。


あたしはというと、


…。


「あ…悪りぃ」


「て…めぇ…あとで殺してやる…っ!」


さっきの「おい総司!!!!!」と怒鳴った瞬間、土方の握力がMAXになり、あまりの痛さに、涙目で布団に突っ伏していた←