続・新撰組と妖狐ちゃん!




ヒソッ…(邪悪な気配って総司か!?んな、回りくどい言い方せずに、総司って言えアホ!!)


(いや、確かに邪悪の塊だけども!!
沖田の気配なんかじゃなかったぞ!?)


(はぁ!?どういう事だよ!?)


(んな事、あたしだって分からねぇ…って、早く返事しろよ、不自然に思われるだろうが!!!)


突然の沖田の登場に、
あたし達はとても焦った。


さっきの気配は何だったのか、
何で沖田が部屋の前にいるのか、
つーか何でそもそも焦っているのか、
いろいろ分からない事があるけれど、
一つだけあたし達には分かった事がある。





(沖田にこいつといるところを見られたら終わりだ←)

(総司にこいつといるところを見られたら終わりだ←)






それはもう、
素敵な笑顔(黒)で殺されるであろう←




…多分。





「あ"?総司か。俺は仕事が残ってんだよ。テメェこそ、こんな夜中に何してやがんだ。(…おい、日向テメェ、どっか隠れろ!!!)」


(はぁ!?何処に隠れろって言うんだよ!!)


冷静に襖の向こうの沖田に対応しながら、土方は早くしろ!とあたしを急かした。


こんな夜中に2人で、
しかも怪談を怖がってた2人で…


…絶対、いろいろと誤解を生むうううううう!!!!



あたしは土方の部屋を見渡し、
わたわたと焦っていると、


「えー?何って厠ですよ、か、わ、や。土方さんとは違って、夜一人でも行けるんですから←


…あ、そういえば明日の巡察の事なんですけどー、」


と言いながら、


スッ…


「「…っ!!??」」


沖田が襖に手をかける音がした。


(やべぇ……!!!!!!)


あたしはさっきまで布団がしまってあった押入れを見つけると、全速力でその中へ飛び込n…


グイッ!!!!!


(のわっ…!!??)


突然、あたしが進む方向とは逆の後ろへ引っ張られたかと思うと、







バフンっ







(…!!??)








全身が、
真っ暗闇と、ふわふわの布団と、
少し高めの体温に包まれた。






(何してんだテメェ!!!!)


(しゃーねぇだろ!!!黙っとけ!!)









…まぁ要するに、土方の布団に引きずりこまれた訳である←