「…ソウナノアタシハ、カヨワイオンナノコナノヨ。
ダカラカクマッテ?(ニコッ」
…。
「…その殺気と俺に突きつけてる刀が、セリフととんでもなく矛盾してるんだが。」
引きつってる土方の顔の前には、あたしの刀が月明かりに反射して光っている←
「突きつけてる?そんな物騒なw
あんたのビビってる顔がよく見えるように照らしてやってんだ、感謝しろ←」
あたしがグイグイと刀の切っ先を土方の顔に近づけると、土方はハッと笑い、ニヤッと口角を上げて言った。
「そんなに俺の顔が見たいか、
そーかそーか。」
…。
「そうだよ、血に塗れたテメェの顔が見たいんだよ、今すぐそこに直れぇええええええ!!!」
「ちょっ!!??」
あたしは刀を土方に向けたまま突き進んだが、ヒョイッとかわされた←
どんなプラス思考だよ!!??
思いっきり馬鹿にしてたつもりなんだけど!?
つか、何!?
こいつやっぱ自分の顔に自信持ってるよね!?
明らかにナルシスト入ってるよね!?←
…いや、残念ながら…確かに顔はかっこいいかもしれな……
「…。」
ワナワナと震えながら、
いろいろと考えてるうちに、
いつの間にか背後から漂ってくる恐ろしい気配に、恐る恐る振り返ると…
「日向テメェ…覚悟はできてんだろうなぁ??」
「…。」
カッコ良くなんてねぇええええ!!
断じてねぇえええ!!!!
今日、この夜の雰囲気にぴったりな
お怒りになった鬼の姿が←
思わず叫びそうになるのを堪えて、
今なら部屋にいる事なんて怖くない!と確信し、部屋へと戻るべく、全速力で駆け出した←
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…って、おかしいなぁ。
あたしは、部屋の中をキョロキョロと見回して言った。
「…あたしが戻りたかったのは、マイルームなんですが。」
「あ"?ここはマイルームだが。」
「テメェのな!!!!」
あたしからしたら、マイルームじゃなくユアルームなんだけど!?
と、顔を引きつらせているあたしは、今現在、土方の部屋に正座させられています←
部屋に戻るべく、駆け出そうとした瞬間、問答無用で首根っこを掴まれ、(土方の)部屋へと引きずりこまれた←
もちろん、対抗するすべはあったさ。
(マイ妖刀←)
首根っこをグイグイと引っ張る土方は、必然的にあたしの背後にいる訳で。
あたしの柔軟性なめんなよ!!
と、刀を背後にザ・海老反りな感じで突き刺そうとしたら、
…。
「っ!!??」
逆にとてつもない殺気に突き刺されました←
…で、今に至る←

