「テメェら準備しろ!!!
すぐ御所へ向かう!!」


「…テメェら?」


此処にいるのは、
あたしと土方と山崎だけじゃ…


そう思って振り返ると、


「日向おはよー」


「…どうやってそこに登ったんだよ!?」


「…副長、急ぎましょう。」


呑気な沖田と、
びっくりしている平助←
さらに、刀も羽織も準備OKの斎藤←


…まぁ、流石にあれだけの音がしたら、
起きるよな←


うんうん、と納得していると、


「…テメェ、そろそろ降りたらどうだ。」


注目の的になってんぞ、
そんな土方の声が聞こえたので、
周りを見渡すと、







「…わー…
皆さん…、…グットモーニング。」








その他幹部とほとんどの平隊士も起きていて、全員、塀の上に立っているあたしを凝視していた←


しかも、まだ寝起きの時の格好←


「…〜っ!」


恥ずかし!!
部屋に入ってくんなとか言っといて、
思いっきり寝起き姿公開してるよ!←


あたしは、そそくさと塀の上から
飛び降りた←


「…すげー、あんな高い所から…」


そう平隊士が呟いた。


「…。」


…ふぇー!!
やらかした!!!!!


塀の高さは約4m。
普通の人間が躊躇なく
降りれるわけ無いよね←
しかも、女が←


人じゃないんじゃないかとか
思われませんように!!!


特別運動神経良いだけだって
思ってくれますように!!!


あたしはそう心の中で祈りながら、
準備をするべく部屋へと向かった。