あたしは、はぁー…と溜息をつき、
ニヤリと笑みを浮かべて、


「あの子達は、『鬼に捕まったら負け』と言っただけで、あたしに捕まったら負けとは言ってないぞ?
…よって、あたしは関係なし←」


そして、鬼返しなしね←
と、あたしは沖田の肩をポンポンと軽く叩いた。


すると、沖田はやれやれというような表情をして、


「僕は子供達と遊んであげる、『優しいお兄ちゃん』なんだよ?
そんな事したら、『優しいお兄ちゃん』から、『意地悪お兄ちゃん』になってしまうじゃない。」


それに、
勝負はあの子達が決めた事でしょ?
だから、はい鬼。
と、あたしの肩をポンポンと軽く叩いた←


「『優しいお兄ちゃん』という仮面を被ってるだけだろ。つーか、何処が優しいんだコノ。」


既に意地悪お兄ちゃんだろ←


だから、鬼返し無しだっつーの!と、
あたしは沖田の足に軽く蹴りを入れた。
すると、沖田はそれを避けず、
痛くも痒くもないような顔をして言った。


「ほら、こうやってちっちゃい子に手加減してる所が優しいでしょ?」


「誰がちっちゃい子だテメェ。」


あたしがキッと睨むと、


「ほら、背ちっちゃいし、
歳も僕より年下だし。←」


ポンポンと子供をあやすように、
頭に手を置いた。


腹立つー!
めっちゃ腹立つー!!!


「…刀の腕はテメェより、上だって事を証明してやるよ。表出ろコラ。」


あたしが、腰の刀に手をかけて
顔を引きつらせながら言うと、


「表出ろって…。
此処、既に表なんだけど←」


馬鹿なの?と
馬鹿にされた←


「…決まり文句ですー!!!
刀抜けやオラ。あたしが直々に冥土に送ってやるよ、感謝しろ←」


あたしが黒い笑みを浮かべると、
ふーん?と沖田もニヤリと笑みを浮かべ、


「じゃあ子供達の教育に悪いから、
ちゃっちゃと終わらせないとね?」


あたしと同様、刀に手をかけた。


が。