そうなると
治癒能力は体力を使うから
あたしも体力を残さなきゃだなー


とか、考えていると、
下の方から黒いオーラが漂ってきた←


「…日向…
そろそろコレ、解こうか?(黒笑)」


…そういえば、
術で動かなくしてたんだった←


あたしは、
畳に張り付いたまま、
黒い笑みを浮かべる沖田を見下ろした。


…。


「あー…うん。無理。」


「いや、無理とかじゃなくて、
解かないと…
どうなっても知らないよ??←」


…。


今この状態で解いたら、
あたしの命に危険が迫る←


あたしは、ハッと思いつき、
沖田の部屋の押し入れを開け、
布団一式を引っ張り出した。


そしてそれを、
畳に張り付いている沖田の側に敷いた。


「…何?添い寝でもしてくれるの?」


「誰がするかボケ。」


あたしは沖田の側へと向かい、
上半身の術だけ解き、沖田の身体を起こした。


「…ねぇ、何するつもり。」


あたしの謎の行動に、
眉を寄せる沖田に、
あたしは(黒い)笑顔で言った。


「んー、今日は非番だし、病を治すには寝るのが一番だと思うんだよな←」


「…そうだけど?」


僕はまだ眠たくないよ?
と、沖田。


そりゃ、そうだろう。
昼間ですから←


「…まぁ、そういう事で、」


トンッ!


「!?ひな…た…っ!」


「おやすみ〜」


沖田の首の後ろに手刀を入れ、
眠りにつかせた。(気絶です、それ←)


いつかの仕返しじゃこのヤロー。


ふっと沖田の力が抜けたのを確認し、
術を解いた。


そして、沖田をゴロッと一回転させ、
布団に寝かせて、
掛け布団をかけてやった。
…まぁ、暑いけど。←


そして、はぁー…とため息をついた。


なんか…


物凄く疲れた←


あたしも部屋で昼寝しようかな。


フワァー、とあくびをして、
あたしは部屋の襖を開け、
廊下へと出た。