さっきはいくら探しても無かった門が、あっさりと現れた。

沢山のつるが絡まっていて、細かな曲線の模様が施してある。
とても大きな門だ。


「この門さっき僕が探したときは無かったんですが…。」



その理由が僕に理解できるか分からなかったが、取り敢えず聞いてみた。


「一般の方は気付かないんですよ。
ここの柵内には、存在を周りの風景に溶け込ませる様に、結界を張って貰ってます。

今は私たちといるから、見えるようになっただけ。」


…?

意味がやはり分からない。頭に疑問付が浮く。

それを感じてくれたようで、もう一度わかりやすく説明してくれた。