今も昔も変わらぬもので
母、武久慶と父、沖田総司は繋がっていたのかもしれない
「一誠さ〜ん!!!」
遠くから聞こえる愛おしいものの声
「今行く!」
時は巡る、巡り、巡ってそしてまたここに
ーーーああ、ここで一つ余談だが父は母に死んでからもなお、文を読めるよう書き溜めたものを引き出しの奥底にしまっていたのだ
母はそれを一年に一枚ずつ読み続け、そして帰らないはずの文を返していた
その、文の始まりにしては珍しくこう書いていた
Dear.
全ての過去が
今に繋がったのならば
私はまた今を生きてゆける
『親愛なるあなたへ』と━━━。