―――あれから。
休み時間になるたびに、すももちゃんに見つめられ、菜子ちゃんにこづかれ、美沙ちゃんに黒い笑みを向けられた。
幸いなことに、ほとんどが移動教室だったから『次、移動だから・・・』や『ちょっとトイレ・・・』と言って、切り抜けた。
・・・・・・といっても、切り抜けられたのは午前中の間だけだけど。
今は昼休み。
すももちゃんに背中を押され、菜子ちゃんに右腕を引かれ、美沙ちゃんに左腕を引かれ、私はトイレへ強制収入された。
あまり人の来ない、理科室近くの中央トイレ。
薄暗いし、何よりどの教室からも遠いここのトイレには、全くと言っていいほど、人気がない。
そのトイレに、私は乱暴に入らされられる。
3人は、怖い顔をしてずんずんと私を、手前から3番目、つまり1番奥の個室の前まで後退させた。
ひんやりとした壁に、背中が当たった。
背中には壁、目の前には黒いオーラを出している3人。
変な汗が、うっすらと額に滲む。
嫌な予感。
「あのさ、いい加減にしてよ、冬香。」
すももちゃんが、普段の可愛らしい声と180度違う、低い声で言った。
びくっと、肩が揺れた。
それほど、怖い声。
怯えた目で、すももちゃんを見れば、すももちゃんは眉をひそめた。
「そーんな目したって、無駄だよ?
というか、冬香みたいな可愛くもない子がそんな目したって、キモいだけだから。やめてくれない?」
休み時間になるたびに、すももちゃんに見つめられ、菜子ちゃんにこづかれ、美沙ちゃんに黒い笑みを向けられた。
幸いなことに、ほとんどが移動教室だったから『次、移動だから・・・』や『ちょっとトイレ・・・』と言って、切り抜けた。
・・・・・・といっても、切り抜けられたのは午前中の間だけだけど。
今は昼休み。
すももちゃんに背中を押され、菜子ちゃんに右腕を引かれ、美沙ちゃんに左腕を引かれ、私はトイレへ強制収入された。
あまり人の来ない、理科室近くの中央トイレ。
薄暗いし、何よりどの教室からも遠いここのトイレには、全くと言っていいほど、人気がない。
そのトイレに、私は乱暴に入らされられる。
3人は、怖い顔をしてずんずんと私を、手前から3番目、つまり1番奥の個室の前まで後退させた。
ひんやりとした壁に、背中が当たった。
背中には壁、目の前には黒いオーラを出している3人。
変な汗が、うっすらと額に滲む。
嫌な予感。
「あのさ、いい加減にしてよ、冬香。」
すももちゃんが、普段の可愛らしい声と180度違う、低い声で言った。
びくっと、肩が揺れた。
それほど、怖い声。
怯えた目で、すももちゃんを見れば、すももちゃんは眉をひそめた。
「そーんな目したって、無駄だよ?
というか、冬香みたいな可愛くもない子がそんな目したって、キモいだけだから。やめてくれない?」



