えっ・・・と、目を見開き、久流君の顔を見上げた時には、もう、久流君に引っ張られて教室を出ていた。
え、え、え、え、え、え、え!?
頭の中がパニック状態になりつつも、かろうじてすももちゃん達を見れば。
全員顔を赤く染めたまま、唖然と私と久流君を見ていたのが確認できた。
けれど確認できた次の瞬間にはすでに、教室から出ていて、すももちゃん達が見えなくなってしまった。
久流君は大またでずんずん進む。
小さくて足の短い私は、引きずられそうになりながらも、懸命に足を動かす。
久流君、速いっ!
言いたいけれど、意気地なしな私が言えるはずもなく。
しかも久流君は怒っているかのように、ずんずんずんずん進む。
それなのに、しっかり私の手首は握られていて、私は引きずられないように足を動かすので精一杯。
そんなこんなで必死に足を動かしていれば、久流君が周りが木ばかりのところ・・・本当の裏庭、で足を止めた。
美術部である私は、少し息を荒げながら、久流君を見上げた。
久流君は、私の視線に気づき、私を見た。
「・・・・・・比佐乃、ごめん。」
「へ?」
私を見た途端謝った久流君に、私は首を傾げた。
なんで、いきなり『ごめん』?
「比佐乃のこと考えずに、俺のペースで歩いてきちゃったから・・・比佐乃、付いてくんの苦労しただろ?だから、ごめん。」
丁寧にそう言い、頭を下げた久流君に、私は慌てて声を発した。
「そんなっ・・・謝るようなことじゃないですよ、久流君!
それは、私の身長とか足の長さのせいでもあるんですからっ・・・」
必死に首を振っている私は、両手も振りたいくらいなのだけど、未だに右手首を久流君に掴まれていて、できないんだ。
え、え、え、え、え、え、え!?
頭の中がパニック状態になりつつも、かろうじてすももちゃん達を見れば。
全員顔を赤く染めたまま、唖然と私と久流君を見ていたのが確認できた。
けれど確認できた次の瞬間にはすでに、教室から出ていて、すももちゃん達が見えなくなってしまった。
久流君は大またでずんずん進む。
小さくて足の短い私は、引きずられそうになりながらも、懸命に足を動かす。
久流君、速いっ!
言いたいけれど、意気地なしな私が言えるはずもなく。
しかも久流君は怒っているかのように、ずんずんずんずん進む。
それなのに、しっかり私の手首は握られていて、私は引きずられないように足を動かすので精一杯。
そんなこんなで必死に足を動かしていれば、久流君が周りが木ばかりのところ・・・本当の裏庭、で足を止めた。
美術部である私は、少し息を荒げながら、久流君を見上げた。
久流君は、私の視線に気づき、私を見た。
「・・・・・・比佐乃、ごめん。」
「へ?」
私を見た途端謝った久流君に、私は首を傾げた。
なんで、いきなり『ごめん』?
「比佐乃のこと考えずに、俺のペースで歩いてきちゃったから・・・比佐乃、付いてくんの苦労しただろ?だから、ごめん。」
丁寧にそう言い、頭を下げた久流君に、私は慌てて声を発した。
「そんなっ・・・謝るようなことじゃないですよ、久流君!
それは、私の身長とか足の長さのせいでもあるんですからっ・・・」
必死に首を振っている私は、両手も振りたいくらいなのだけど、未だに右手首を久流君に掴まれていて、できないんだ。



