「・・・・・・何も、ないですよ?別に・・・いつも、通りです・・・。」
そう、いつも通り。いつだって私は、暗い奴だよ?
私は答えたのに、久流君は私から目を逸らさない。
私の視線を、開放してほしい。じゃなきゃ、本当に・・・心臓、壊れちゃう。
「・・・ふぅん・・・いつも通り、か。」
久流君は呟き、私から顔を離した。視線も、私から逸れたから、私は胸を撫で下ろした。
心臓、無事だ・・・。
けど、そんな安心は束の間だったらしく、今度は久流君が私の手首を掴んだ。
細くて綺麗な指が、私の手に触れてる・・・それだけで、私の顔に熱が集中。
私の顔がおそらく真っ赤になったであろうことには、無視・・・いや、気付かずに、久流君は歩き出した。
私の手首を、握ったまま。
私は当然、久流君についていくしかなくて。鼓動が、かなり速くなっている。
けれど久流君はやっぱりというかなんというか、私の状態には気付かずに、ずんずん先へ進む。
久流君の足は長いからか、久流君はスローペースなのに、私は小走りで必死についていく。
手首は、しっかり握られていて、久流君の指がよく分かる。
久流君の指は細くて綺麗なように見えるけど・・・固い、っていうのかな。ちょっと、ごつごつしてる。
そんな、“男の子の指”に鼓動は更に速く刻まれる。
そんな中。
久流君が足を止めたのは――
「・・・・・・え?・・・」
私は思わず呟いていた。
周りには木、木、木、木・・・それに、草。
こんなところ、私、知らない。
ここ、どこ・・・?
疑問に思った時、久流君が私の手首を離した。
そう、いつも通り。いつだって私は、暗い奴だよ?
私は答えたのに、久流君は私から目を逸らさない。
私の視線を、開放してほしい。じゃなきゃ、本当に・・・心臓、壊れちゃう。
「・・・ふぅん・・・いつも通り、か。」
久流君は呟き、私から顔を離した。視線も、私から逸れたから、私は胸を撫で下ろした。
心臓、無事だ・・・。
けど、そんな安心は束の間だったらしく、今度は久流君が私の手首を掴んだ。
細くて綺麗な指が、私の手に触れてる・・・それだけで、私の顔に熱が集中。
私の顔がおそらく真っ赤になったであろうことには、無視・・・いや、気付かずに、久流君は歩き出した。
私の手首を、握ったまま。
私は当然、久流君についていくしかなくて。鼓動が、かなり速くなっている。
けれど久流君はやっぱりというかなんというか、私の状態には気付かずに、ずんずん先へ進む。
久流君の足は長いからか、久流君はスローペースなのに、私は小走りで必死についていく。
手首は、しっかり握られていて、久流君の指がよく分かる。
久流君の指は細くて綺麗なように見えるけど・・・固い、っていうのかな。ちょっと、ごつごつしてる。
そんな、“男の子の指”に鼓動は更に速く刻まれる。
そんな中。
久流君が足を止めたのは――
「・・・・・・え?・・・」
私は思わず呟いていた。
周りには木、木、木、木・・・それに、草。
こんなところ、私、知らない。
ここ、どこ・・・?
疑問に思った時、久流君が私の手首を離した。



